「ペットとの生活を豊かにする!どうぶつの深い話」Vol.1
少子高齢の現代社会において、身近な動物たちの存在が心理的にも物理的にも近くなり、多くの人が動物と生活をともにするようになってきました。犬と猫の数は15歳未満の子どもの数をはるかに上回り、その差は年々開いています(図1)。どうして私たちは動物と暮らしたいのでしょうか。
「ペットはあなたにとってどんな存在ですか」と聞くと、多くの人が、「かわいい」、「癒し」などと答えますが、これはペットが人に与える「心理的効果」と言えます。一緒にいるだけで心がリラックスできるということです。また、ペットとのふれ合いにより血圧や心拍数が下がり体がリラックスできる状態になり、お世話をすることにより体を動かして健康を維持できることも分かっています。これは「生理的・身体的効果」です。また、ペットがいることにより、家庭内でも社会の中でも人と人をつないでくれるということもあります。ペットがいることで家族の会話が増えたり、犬を連れてお散歩中に知らない人と話をしたりすることもありますが、これはペットが人に与える「社会的効果」です。
このようにペットは様々な形で私たちを支え、家族のような存在として人と暮らしています。家族であれば、健康でいてほしいと願うのは当然で、飼い主さんたちは病気やケガの場合はもちろん、普段から健康診断やワクチン接種のためにペットを動物病院に連れて行く機会が増えます。人の病院でお医者さんと看護師さんがいるのと同様に、動物病院でも獣医さんだけでなく動物看護師が必要となってきました。2023年には「愛玩動物看護師」が国家資格となりました。
このようにペットは様々な形で私たちを支え、家族のような存在として人と暮らしています。家族であれば、健康でいてほしいと願うのは当然で、飼い主さんたちは病気やケガの場合はもちろん、普段から健康診断やワクチン接種のためにペットを動物病院に連れて行く機会が増えます。人の病院でお医者さんと看護師さんがいるのと同様に、動物病院でも獣医さんだけでなく動物看護師が必要となってきました。2023年には「愛玩動物看護師」が国家資格となりました。
ヤマザキ学園では1980年より日本で初めて動物看護教育を始め、ライセンスを出し、多くの動物看護師を輩出してきました。学園には動物看護教育を提供する3つの学校があります。ヤマザキ動物専門学校(渋谷)、ヤマザキ動物看護大学(八王子)、そして2019年に開学したヤマザキ動物看護専門職短期大学(渋谷)です。短期大学は「動物トータルケア」学科において、ペットが生まれてから亡くなるまで、また、グルーミング(健康診断やケアを含んだ美容)やトレーニング(しつけやハンドリング)等トータルにペットの一生をケアできる動物看護師の養成を目指しています。
飼い主さんとペットの両方を支え、双方のWell-Being(心と身体の健康)をサポートできる動物看護師は、人と動物の豊かな共生社会の実現に欠かすことのできない存在です。
飼い主さんとペットの両方を支え、双方のWell-Being(心と身体の健康)をサポートできる動物看護師は、人と動物の豊かな共生社会の実現に欠かすことのできない存在です。
教員プロフィール
学長 山川 伊津子 教授
専門分野
博士(学術)・社会福祉士・精神保健福祉士
人と動物の関係、特にアニマルセラピーや身体障害者補助犬、ペットロスなど身近な動物と人の福祉の関係を専門としています。
補助犬がユーザーの心や体、そして社会との繋がりにどのような影響を与えるか研究しています。
教育・研究業績はこちら
専門分野
博士(学術)・社会福祉士・精神保健福祉士
人と動物の関係、特にアニマルセラピーや身体障害者補助犬、ペットロスなど身近な動物と人の福祉の関係を専門としています。
補助犬がユーザーの心や体、そして社会との繋がりにどのような影響を与えるか研究しています。
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