「ペットとの生活を豊かにする!どうぶつの深い話」Vol.11

こんにちは。専任教員の箱崎純です。
私は普段、動物内科看護学、動物繁殖学などの科目を担当しています。
そう聞くと、これから「お気に入り」のわんちゃんや猫ちゃんの種類についてお話すると思われる方もいらっしゃるかと思いますが…
今回お話しするのは「お気に入りの蚊」について、です。
私は普段、動物内科看護学、動物繁殖学などの科目を担当しています。
そう聞くと、これから「お気に入り」のわんちゃんや猫ちゃんの種類についてお話すると思われる方もいらっしゃるかと思いますが…
今回お話しするのは「お気に入りの蚊」について、です。
みなさんは蚊について、どんなイメージをお持ちでしょうか?

我々日本人にとっては、夏になると元気に私たちのまわりを飛び回って血を吸う生き物で、痒みをもたらす困った生き物、というイメージがつよいと思います。
しかし、東南アジアやアフリカの国にお住いの人々に同じ質問をしたら、「自分たちの生命を脅かすこわーい生き物」と答える人が多いかもしれません。
その理由は、蚊が「もっとも多くの人の生命を奪う生き物」であるからです。
蚊は、吸血をする生き物です。一部の蚊は吸血時に、病気を引き起こすウイルスや寄生虫を体内に取り込みます。蚊の体内で発育・増殖した寄生虫は、蚊が次に別のヒトや動物を吸血する際に動物体内へ送り込まれます。蚊は一生涯で複数回吸血することで、感染症の流行を拡大させます。
しかし、東南アジアやアフリカの国にお住いの人々に同じ質問をしたら、「自分たちの生命を脅かすこわーい生き物」と答える人が多いかもしれません。
その理由は、蚊が「もっとも多くの人の生命を奪う生き物」であるからです。
蚊は、吸血をする生き物です。一部の蚊は吸血時に、病気を引き起こすウイルスや寄生虫を体内に取り込みます。蚊の体内で発育・増殖した寄生虫は、蚊が次に別のヒトや動物を吸血する際に動物体内へ送り込まれます。蚊は一生涯で複数回吸血することで、感染症の流行を拡大させます。
蚊はみんな吸血をするの?

蚊はすべての発育ステージで吸血をするかというと、そうではありません。
幼虫、サナギは水中で生活しています。幼虫は藻類や微生物などを食べて成長のための栄養を得ます。サナギは水中で活発に運動をしますが、食事はしません。
成虫のうち雄は、どの種類でもみな、吸血することができません。蚊の種類は約3500種が報告されていますが、そのうち約2500種の蚊で、雌成虫が吸血をします。なぜなら蚊の吸血の目的は、産卵にむけて卵を成熟させるために必要なたんぱく質を得るためだからです。
そうなると、気になるのが蚊の成虫の主食です。雌雄ともに、花の蜜や樹液を主食として、糖分を得ています。蚊の体をよく観察してみると、「あたま(頭部)・むね(胸部)・はら(腹部)」からなります。つまり蚊は、昆虫のなかまであることがわかりますね。花の蜜を吸う昆虫といえば蝶のイメージが強いですが、蚊も同じようです。
幼虫、サナギは水中で生活しています。幼虫は藻類や微生物などを食べて成長のための栄養を得ます。サナギは水中で活発に運動をしますが、食事はしません。
成虫のうち雄は、どの種類でもみな、吸血することができません。蚊の種類は約3500種が報告されていますが、そのうち約2500種の蚊で、雌成虫が吸血をします。なぜなら蚊の吸血の目的は、産卵にむけて卵を成熟させるために必要なたんぱく質を得るためだからです。
そうなると、気になるのが蚊の成虫の主食です。雌雄ともに、花の蜜や樹液を主食として、糖分を得ています。蚊の体をよく観察してみると、「あたま(頭部)・むね(胸部)・はら(腹部)」からなります。つまり蚊は、昆虫のなかまであることがわかりますね。花の蜜を吸う昆虫といえば蝶のイメージが強いですが、蚊も同じようです。
吸血する蚊はみんな病気を引き起こす原因になるの?
限られた種類の蚊の雌成虫のみが吸血をするということから、病原体を運び感染症を引き起こす蚊の条件が絞られてきました。さらに、吸血する約2500種の蚊のうち、病気を起こすウイルスや寄生虫などの病原体を媒介するのは数百種類と報告されています。日の出後から夜明けの時間帯に吸血をする、いわゆるヤブカと呼ばれるAedes属の蚊の中では、ネッタイシマとヒトスジシマカという種類が、黄熱病やデング熱を引き起こすウイルスを媒介します。真夜中から明け方までの時間帯に吸血をする、ハマダラカ(Anopheles属蚊)においては約40種が、ヒトにマラリアを引き起こす原虫という種類の寄生虫を媒介します。
私はこれまで、主にマラリア原虫を媒介するハマダラカについての研究に携わらせていただきました。無料で使用できる蚊のイラストは少なく、私はこれまで学会発表や講義の資料に載せるために、自分で蚊のイラストを描いてきました。ハマダラカは私が描いたイラストのように、翅(はね)にまだらな模様があり、腹部が茶色であることが特徴です。
私はこれまで、主にマラリア原虫を媒介するハマダラカについての研究に携わらせていただきました。無料で使用できる蚊のイラストは少なく、私はこれまで学会発表や講義の資料に載せるために、自分で蚊のイラストを描いてきました。ハマダラカは私が描いたイラストのように、翅(はね)にまだらな模様があり、腹部が茶色であることが特徴です。
私のいちばんお気に入りの蚊
今回は、蚊が多くの病原体を媒介する怖い生物であることをお伝えすることがメインではありませんでしたが、蚊の基本情報をお話しするうえで病原体を媒介する生物であることは欠かせない内容でした。そのため前置きが長くなりましたが、やっと本題に入ります。
これまで自分の研究のメインテーマとして扱ってきたハマダラカも、もちろん、私のお気に入りの蚊です。彼女たちは吸血の特性から、実験動物の血を吸血させる際に飼育箱に新聞紙を載せて暗い状態をつくると、吸血源に一気に集まってきます。そんな必死な姿はとてつもない生命力にあふれており、見ていると元気をもらえたものです。ハマダラカを用いた研究に携わってきたなかで自分の実験に蚊を使用ために、実験室内でのハマダラカの飼育を経験しました。よって、日本の同世代の研究者のなかでもハマダラカの特性を十分理解しているほうだと自負しています。しかし、いちばんのお気に入りの蚊は、実はハマダラカではございません。
これまで自分の研究のメインテーマとして扱ってきたハマダラカも、もちろん、私のお気に入りの蚊です。彼女たちは吸血の特性から、実験動物の血を吸血させる際に飼育箱に新聞紙を載せて暗い状態をつくると、吸血源に一気に集まってきます。そんな必死な姿はとてつもない生命力にあふれており、見ていると元気をもらえたものです。ハマダラカを用いた研究に携わってきたなかで自分の実験に蚊を使用ために、実験室内でのハマダラカの飼育を経験しました。よって、日本の同世代の研究者のなかでもハマダラカの特性を十分理解しているほうだと自負しています。しかし、いちばんのお気に入りの蚊は、実はハマダラカではございません。
私は、大学院在学中に携わったティーチングアシスタント業務で、学部生の講義や実習のために、ネッタイシマカという種類の蚊の飼育も経験しました。ハマダラカとネッタイシマカ、両方の種類の蚊に触れ合い続けるなかで、色や大きさ、吸血行動の相違点に関心を持った私は、ネッタイシカマカがとても魅力的な蚊だと感じるようになりました。私のいちばんお気に入りの蚊は、ネッタイシマカであります。ハマダラカよりも大きな体のネッタイシマカは、その名前のとおり胸部と腹部に美しい白い縞模様が入っています。見た目が美しいだけでなく、とても行儀の良い上品なところも、お気に入りのポイントです。蚊の中には、満腹まで吸血した血液が体から溢れてしまう蚊と、満腹まで吸血をしても血が体から溢れない蚊がいます。ハマダラカは前者で、ネッタイシマカは後者です。
しかし残念ながら、私のお気に入りのネッタイシマカのなかにも、病原体を媒介する種類がいます。生物として魅力的で私の心を魅了してやまないネッタイシマカが、病原体の媒介者として人々に嫌悪されることに耐えられないという思いも、私が蚊の研究に携わりたいと思う理由の一つです。蚊によって病原体が媒介されるメカニズムを明らかするために、世界中の研究者たちが日々研究に励んでいます。まだまだ若輩者で研究者としてはひよっこな私ですが、お気に入りのネッタイシマカ、ハマダラカがただの嫌われ者にならないためにこれからも研究に励み、今回のような機会をいただけた際には、蚊への愛が満載の内容をお話しできるように精進したいと思います。
しかし残念ながら、私のお気に入りのネッタイシマカのなかにも、病原体を媒介する種類がいます。生物として魅力的で私の心を魅了してやまないネッタイシマカが、病原体の媒介者として人々に嫌悪されることに耐えられないという思いも、私が蚊の研究に携わりたいと思う理由の一つです。蚊によって病原体が媒介されるメカニズムを明らかするために、世界中の研究者たちが日々研究に励んでいます。まだまだ若輩者で研究者としてはひよっこな私ですが、お気に入りのネッタイシマカ、ハマダラカがただの嫌われ者にならないためにこれからも研究に励み、今回のような機会をいただけた際には、蚊への愛が満載の内容をお話しできるように精進したいと思います。






