「ペットとの生活を豊かにする!どうぶつの深い話」Vol.14


もうすぐ新年度ですね。新年度が始まると、環境が変わる方も多いでしょう。
ストレスを感じることもあると思います。
『ストレス』は誰もが聞いたことのある言葉でしょう。日常的にもよく使われていますよね。ストレスという言葉は、元々は物理学の用語で、「物体の歪み」という意味があります。例えば、柔らかいボールを指で刺激して押すと、丸いボールは歪みますよね。この、凹んで歪んだ状態をストレスといいます。
刺激して歪む、これを自分の心や身体に置き換えて想像してみてください。心身が歪んでしまった状態というのは、つらいものであり健康な状態ではない、と思う方がほとんどではないでしょうか。
ストレスの原因は、色々な種類があります。物理的な原因であれば、気温が高すぎる・低すぎる、凄く大きな音がする・耳が痛くなるような波長の音、などがあげられます。心の状態に関わるものであれば、学校や職場での人間関係や、そこで過ごす上でのトラブルなどがあげられます。特に健康に大きく影響を与えるのが、心の状態に関わるストレスであると考えられています。受け止められる限界を超えるようなストレスがかかると、心身に様々な変化が生じます。
身体に現れる変化は、頭が痛い、胃が痛い、肩が凝る、眠れない…など。心に現れる変化は、イライラする、強い不安を感じる、落ち込んでしまう…など。また、暴飲暴食、集中できない…など、心身以外に行動にも変化は現れます。
さて、このようにストレスを感じるのは人間だけではありません。動物も同じように、日常生活の中でストレスを感じることがあるんです。動物はストレスを言葉で表すことができません。では、どうしたら気付いてあげることができるでしょうか? それは、飼い主さんが、動物の体調や行動の変化を見逃さないこと、これが重要です。食欲や排泄の様子はどうか、体重の増減はないか、脱毛や被毛の様子はどうか、普段と違う動きをする、吠え方が違う、震えている、など、着目点はたくさんあります。
本学、山本講師のリレーコラム『犬とのたのしいおでかけ』を読んでくださった方もいらっしゃると思います。コラム中に『吠えたり、大好物を喜んで食べることができない場合は、見知らぬ犬も含め人の社会の様々な未知の刺激が苦手なために、不快を訴えている』という記載があります。これはまさに犬がストレスを感じている様子です。
ストレスを感じている時は、臨床検査のデータにも変化が見られることがあります。特に、リンパ球という白血球の割合や、ホルモンであるコルチゾールを測定することは、ストレスを評価する指標となり得ます。
臨床検査の実務家教員である私と、行動学の実務家教員である山本講師がタッグを組んで、犬がストレスを感じている時と、感じていない時のコルチゾール濃度を測定してみたことがあります。確かに!データに変化が認められました。山本講師から、犬の行動の意味やストレスについて教えていただき、『なるほどー!』と、とても勉強になりました。実務家教員間で面白い研究ができるのも、専門職短期大学ならではだと思っています。
新年度が始まると何かと忙しいでしょうが、家族である動物たちと家でゆっくりする、おでかけするなど、リラックスやリフレッシュする時間を大切にしてくださいね。
ストレスを感じることもあると思います。
『ストレス』は誰もが聞いたことのある言葉でしょう。日常的にもよく使われていますよね。ストレスという言葉は、元々は物理学の用語で、「物体の歪み」という意味があります。例えば、柔らかいボールを指で刺激して押すと、丸いボールは歪みますよね。この、凹んで歪んだ状態をストレスといいます。
刺激して歪む、これを自分の心や身体に置き換えて想像してみてください。心身が歪んでしまった状態というのは、つらいものであり健康な状態ではない、と思う方がほとんどではないでしょうか。
ストレスの原因は、色々な種類があります。物理的な原因であれば、気温が高すぎる・低すぎる、凄く大きな音がする・耳が痛くなるような波長の音、などがあげられます。心の状態に関わるものであれば、学校や職場での人間関係や、そこで過ごす上でのトラブルなどがあげられます。特に健康に大きく影響を与えるのが、心の状態に関わるストレスであると考えられています。受け止められる限界を超えるようなストレスがかかると、心身に様々な変化が生じます。
身体に現れる変化は、頭が痛い、胃が痛い、肩が凝る、眠れない…など。心に現れる変化は、イライラする、強い不安を感じる、落ち込んでしまう…など。また、暴飲暴食、集中できない…など、心身以外に行動にも変化は現れます。
さて、このようにストレスを感じるのは人間だけではありません。動物も同じように、日常生活の中でストレスを感じることがあるんです。動物はストレスを言葉で表すことができません。では、どうしたら気付いてあげることができるでしょうか? それは、飼い主さんが、動物の体調や行動の変化を見逃さないこと、これが重要です。食欲や排泄の様子はどうか、体重の増減はないか、脱毛や被毛の様子はどうか、普段と違う動きをする、吠え方が違う、震えている、など、着目点はたくさんあります。
本学、山本講師のリレーコラム『犬とのたのしいおでかけ』を読んでくださった方もいらっしゃると思います。コラム中に『吠えたり、大好物を喜んで食べることができない場合は、見知らぬ犬も含め人の社会の様々な未知の刺激が苦手なために、不快を訴えている』という記載があります。これはまさに犬がストレスを感じている様子です。
ストレスを感じている時は、臨床検査のデータにも変化が見られることがあります。特に、リンパ球という白血球の割合や、ホルモンであるコルチゾールを測定することは、ストレスを評価する指標となり得ます。
臨床検査の実務家教員である私と、行動学の実務家教員である山本講師がタッグを組んで、犬がストレスを感じている時と、感じていない時のコルチゾール濃度を測定してみたことがあります。確かに!データに変化が認められました。山本講師から、犬の行動の意味やストレスについて教えていただき、『なるほどー!』と、とても勉強になりました。実務家教員間で面白い研究ができるのも、専門職短期大学ならではだと思っています。
新年度が始まると何かと忙しいでしょうが、家族である動物たちと家でゆっくりする、おでかけするなど、リラックスやリフレッシュする時間を大切にしてくださいね。
教員プロフィール
藤原 恵利子 准教授
修士(医科学)・臨床検査技師・認定実務家教員
臨床検査企業での実務経験と学会発表の研究業績、検査法に関する特許登録の経験を持つ。動物病院で求められる高度な臨床検査の知識と技術を教授。
教育・研究業績はこちら
修士(医科学)・臨床検査技師・認定実務家教員
臨床検査企業での実務経験と学会発表の研究業績、検査法に関する特許登録の経験を持つ。動物病院で求められる高度な臨床検査の知識と技術を教授。
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