「ペットとの生活を豊かにする!どうぶつの深い話」Vol.15


動物病院や実習の現場では、診察台の上で少し緊張した表情を見せる動物たちの姿があります。見慣れない環境や器具、知らない人の気配に、不安を感じている動物も少なくありません。そのとき、そばに寄り添い、やさしく声をかけたり、体に触れて落ち着かせたりしているのが動物看護師です。こうした何気ない日常の一場面の中に、「動物福祉」は息づいています。動物福祉という言葉は難しく聞こえるかもしれませんが、決して特別な考え方ではなく、動物の立場に立って物事を考える姿勢そのものだといえるでしょう。
近年、動物医療は目覚ましい進歩を遂げ、診断技術や治療法の発展により、動物たちは以前よりも長く生きられるようになりました。その一方で、高齢になった動物や、慢性的な病気と向き合いながら生活する動物も増えています。こうした状況の中では、単に病気を治すことだけでなく、「その動物らしく、できるだけ快適に過ごせているか」「生活の質が保たれているか」という視点が、これまで以上に重要になっています。そこに深く関わっているのが、動物看護師です。
動物看護師は、治療を補助するだけでなく、動物の気持ちや体への負担をできるだけ少なくする役割を担っています。抱き方や保定の仕方を工夫することで恐怖や痛みを和らげたり、検査や処置の前後に安心できる時間をつくったりすることも、大切な動物看護の一部です。また、動物の小さな変化にいち早く気づき、状態を把握して獣医師に伝えることも、動物福祉を支える重要な役割といえます。
さらに、飼い主に対して治療内容やケアの方法を分かりやすく説明し、不安や迷いに寄り添うことも動物看護師の大切な仕事です。飼い主が安心して動物と向き合えることは、結果として動物の生活の質を守ることにつながります。動物と飼い主、その両者を支える存在である点も、動物看護師の大きな特徴です。
このように、動物福祉は特別な活動として切り離されて存在するものではなく、毎日の動物看護の積み重ねの中で実践されていくものです。そのためには、学問から得られた知識、確かな動物看護技術に加え、「この動物にとって今、何が一番よいのか」を考え続ける力が求められます。正解が一つではない場面も多く、悩みながら判断することも少なくありません。
大学で学ぶ動物看護教育は、こうした専門的な力と動物に向き合う姿勢を身につけるための大切な時間です。知識や技術を学ぶだけでなく、動物福祉について深く考え、命と誠実に向き合う姿勢を育んでいきます。動物が好きという気持ちを出発点に、専門職として社会に貢献する道が動物看護にはあります。動物と人がよりよく共に生きる未来を支える存在として、動物看護師はこれからも重要な役割を果たしていくでしょう。
近年、動物医療は目覚ましい進歩を遂げ、診断技術や治療法の発展により、動物たちは以前よりも長く生きられるようになりました。その一方で、高齢になった動物や、慢性的な病気と向き合いながら生活する動物も増えています。こうした状況の中では、単に病気を治すことだけでなく、「その動物らしく、できるだけ快適に過ごせているか」「生活の質が保たれているか」という視点が、これまで以上に重要になっています。そこに深く関わっているのが、動物看護師です。
動物看護師は、治療を補助するだけでなく、動物の気持ちや体への負担をできるだけ少なくする役割を担っています。抱き方や保定の仕方を工夫することで恐怖や痛みを和らげたり、検査や処置の前後に安心できる時間をつくったりすることも、大切な動物看護の一部です。また、動物の小さな変化にいち早く気づき、状態を把握して獣医師に伝えることも、動物福祉を支える重要な役割といえます。
さらに、飼い主に対して治療内容やケアの方法を分かりやすく説明し、不安や迷いに寄り添うことも動物看護師の大切な仕事です。飼い主が安心して動物と向き合えることは、結果として動物の生活の質を守ることにつながります。動物と飼い主、その両者を支える存在である点も、動物看護師の大きな特徴です。
このように、動物福祉は特別な活動として切り離されて存在するものではなく、毎日の動物看護の積み重ねの中で実践されていくものです。そのためには、学問から得られた知識、確かな動物看護技術に加え、「この動物にとって今、何が一番よいのか」を考え続ける力が求められます。正解が一つではない場面も多く、悩みながら判断することも少なくありません。
大学で学ぶ動物看護教育は、こうした専門的な力と動物に向き合う姿勢を身につけるための大切な時間です。知識や技術を学ぶだけでなく、動物福祉について深く考え、命と誠実に向き合う姿勢を育んでいきます。動物が好きという気持ちを出発点に、専門職として社会に貢献する道が動物看護にはあります。動物と人がよりよく共に生きる未来を支える存在として、動物看護師はこれからも重要な役割を果たしていくでしょう。
教員プロフィール

井上 留美 准教授
修士(動物看護学)・愛玩動物看護師
動物看護従事者としての長年の実務経験と、米国デイビス大学にて動物リハビリテーションの特別プログラムを終了し、日本動物リハビリテーション学会の創設に携わる。
教育・研究業績はこちら
修士(動物看護学)・愛玩動物看護師
動物看護従事者としての長年の実務経験と、米国デイビス大学にて動物リハビリテーションの特別プログラムを終了し、日本動物リハビリテーション学会の創設に携わる。
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